ブログ
MESSAGE
第2回 ブログ
2023年12月19日
テーマー ウクライナの平和について その2
ウクライナがロシアから2022年2月24日に軍事侵攻を受けてから、約1年と9ヶ月となりました。
現在、イスラエル・ガザ戦争により、マスコミなどからの情報は少なくなってしまいましたが、現実には、ウクライナ市民の厳しい環境は変わっていません。
むしろ、戦争の長期化に伴い、国民の苦しい生活や兵士の疲弊などにより、精神的なダメージを受けており、この厳しい冬の生活だけでも、深刻な状況で、各国の支援や世界の国民の募金や精神的な支援(メッセージ)も必要です。
前回と同様、ウクライナの国歌 そして、ウクライナの抵抗のシンボル<ひまわり>をニット糸と縫いで作成しました。
第1回 ブログ
2023年 5月5日
テーマー ウクライナの平和について
ウクライナがロシアから2022年2月24日に軍事侵攻されて、民間人に死傷者を出す攻撃を受け、病院や学校、住宅などの子供のいる施設にも被害が出ております。
軍事侵攻から1年以上経った今、民間人の死者数は8006人、負傷者人は13287人になっております。(国連人権高等弁務官事務所の発表)
又、戦争の被害は人命だけでなく、自然環境も大きな被害をもたらしております。
Jetro(日本貿易振興機構)によると、2022年10月時点でウクライナ国内の環境被害学は総額360億ユーロ(日本円換算約5兆3230億円)に上り,2000件を超える環境被害が確認されているという報告があります。
又、軍事侵攻により、約3100万トンのCO2が大気中に排出されたという報告もあります。(ニュージーランド1国分に相当する量です)
GREENPEACEによると、ロシアによる軍事侵攻により、124万ヘクタールの自然保護地域が影響を受けていると言う報告があります。被害は主に下記に示す酸性雨や地下水の汚染、森林破壊です。
1,爆発による生成物が気候変動や酸性雨の原因になっている。
爆発物の二酸化炭素は気候変動の大きな要因となります。
硫黄酸化物や窒素酸化物は酸性雨の原因となり、土壌のphを変化させます。
酸性雨は特に針葉樹の植物に被害をもたらし、人間を含めた哺乳類、鳥類の粘膜や呼吸器官に影響を与えることが懸念されます。
2,砲弾に使われる物質が土や地下水を汚染する。
弾薬は鉄や炭素だけでなく、硫黄や銅も含み、これらの物質が土壌に入り、地下水に溶け出すと、やがて食物連鎖を経て、人間や動物に影響を与える可能性があります。
3,砲撃が森林と生態系を破壊する。
戦争以来、300万ヘクタールのウクライナの森林が影響を受け、45万ヘクタールの森林が占領下または戦闘区域にあります。
被害のあった、森林は攻撃により、森林が焼けたり、動植物のすみかが破壊され、汚染が進んでいます。
このように、戦争は自然環境を破壊し、CO2を増大し、地表を汚染して、地球の寿命を縮めてしまいます。
我々の世代だけではなく、未来の子孫のためにも、地球を救うという気持ちで、一日でも早く、戦争を終結し、ウクライナの平和を取り戻さなければなりません。
さて、これから私の話になりますが、アパレル業界人として、布やフエルトなどを使って、ウクライナの平和に対するメッセージを前から考えていましたが、なかなか、まとまりませんでした。
日本のアパレル業界の歴史を遡り、考えてみたりしてきましたが、あるとき、日本のミシンメーカーが戦後、銃器の生産をやめて、ミシンの生産に切り替えて、今では世界トップレベルのミシン会社に発展しました。
そのことを思い出して、ミシン(針と縫い)を利用した作品を考えました。
最終的に、ニット原糸を利用して、ニット原糸をキャンバスにデザイン通りにミシンや手縫いで止めていく方法で作っていきました。
メッセージとしてニット原糸は体をソフトに包み、防寒に優れ、軽く快適に着用でき、人間に対する優しさを表現できる要素があります。又、糸と針の使いは前段で書いたとおり、銃器メーカーからミシンメーカーに転換したした平和の象徴です。
この二つの要素を平和のメッセージとして、取り込むことで、より強いメッセージを表現できるのではないかと考えました。
制作も簡単で費用も家の隅にある余り糸を利用できるので、安価に制作できます。
作品はニット原糸をウクライナの国旗をベースにして平和の象徴である白鳩とメッセージを配置して、ミシンと手縫い糸で縫い付けました。